ランドセルって、誰が買う?
ランドセルって、誰が買う?
「そろそろ入学準備を始める、か」
「ところで、ランドセルは誰が買う(買ってくれる)の?」
「誰が買うって“うちら”じゃないよね」
「“うちら”じゃないって……実家?」
きのう、うちの親から電話があって、
「誰が買うだなんて、子どもの前でケンカしないでね。
ランドセルを誰が買うって、決まってるじゃない、あ・
た・し・た・ち。こんどの週末に○○も連れてって、一
緒にランドセルを見に行こうか」
ってはりきってた。
「じゃ、ランドセルが誰が買うも何も心配ないね。君ん
とこの実家で決まり! ランドセルって結構いい値段す
るんだよね、助かった」
数日後、遠方の夫の実家から、現金書留が送られてきま
した。
「『これで○○ちゃんのランドセルでも買ってください、
おじいちゃんとおばあちゃんより』ですって! 誰が買
うって、もうそっちペースじゃない」
でも、お礼のあいさつは忘れてはいけません。
「お義母さま、娘のランドセルのためのお祝い、ありが
とうございました」
「あ〜ら、いいのよ。ランドセルを誰が買うかもめたら
悪いと思って。そのお金でランドセルを買ってね」
「誰が買うだなんて、余計な心配をおかけしてすみませ
ん。ありがたく使わせていただきます(学習机の購入に)」
「あ、そうそう。悪いんだけど遠くてそちらまで行って
やれないから、買ったらランドセルの画像を、メールで
送ってネ」
ランドセル誰が買うかと里{さと}がもめ
「ランドセルを誰が買うかだって? この“おおじいち
ゃん”に決まってる、な、○○ちゃん」と、ご長寿のひ
いじいちゃんも、近所で見かけました。
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